【タイトル】

6月28日(月)全校朝会 いじめの矢(校長の話)

【本文】

いじめの矢  6月はふれあい月間でした。友達と仲良く過ごすこと、人を傷つけたりいじめたりしないこと、そういうことのために、しっかり脳みそを鍛えたでしょうか。これからも人と関わりながら、より良く生きていくために、私からは、今日、改めて「いじめ」のことについて皆さんにお話したいと思います。  まずは、復習です。一度私は皆さんにお話をしています。「心」はどこにありますか。 そうですね。頭の中にあります。日頃から豊かな心をもってほしいと考えていますが、それは脳みそを鍛えるということです。  では、「いじめはなぜいけないのか。」ということを私なりにみなさんに伝えたいと思います。「いじめ」は「人の心を傷つけてしまう」ので、「いじめは絶対にいけない。」のです。  体が傷つくと目に見えるのですが、「心」が傷つくのは目には見えないので、今日は見えるようにしました。これが心(赤い球)、私に言わせれば、これが「脳」です。そしてこの「矢」は「いじめの矢」です。  皆さんは、どんな言葉や行動が「いじめ」だったり、「いじめ」につながったりすると考えていますか。 ○「意地悪」・・・「人の靴を隠す」とか「人のものを隠す」こと。このように、人が困ることをすることは「いじめ」です。   ここに「いじめの矢」があります。「人の心」に刺さります。やられた人は、傷つきます。 ○「嫌がらせ」・・・机やノートへの落書き、人が嫌がるようなことをすること。 ○「からかい」・・・誰かが失敗したり、人と違っていたりすることを馬鹿にしたように笑うこと。 ○「無視」「仲間はずれ」 ○「暴力」・・・叩いたり、蹴ったり、後ろから押したりするこ と。「ちょっとふざけてやっちゃった。怪我をしていないから大丈夫。」大丈夫ではありません。心は相当傷ついています。やられた人の身になれば「いじめ」です。 ○「悪口」・・・「死ね・きもい・うざい・・」というような悪 口。これは、面と向かって言っても、その人がいないところで言っても、言われた人が傷ついたら「いじめ」です。  「いじめの矢」は1本でも痛いです。1分間だけでも刺さったら痛いです。「深く」ても、 「浅く」ても、大変傷つきます。   <では、どうしたらよいでしょう?> これらの矢は自分では抜くことができないのです。このままだと、心が引き裂かれたり、壊れたり、死んでしまったり、学校に来られなくなったり、家から出られなくなったりしてしまいます。 <どうやったら、これらの「矢」を抜くことができるのでしょう?> いじめをした人が心から反省して、「ごめんなさい、もう二度としません。」と心から謝る。 そうですね。それは、一つの方法かもしれませんね。「一人じゃないよ。」「あなたの味方だよ。」と優しく声をかけたり、「心配ないよ。そばにいるよ。」と励ましたりすること、そういうことで、「いじめの矢」は抜けることがあるかもしれません。  さあ、「いじめの矢」は抜けました。でもね、傷ついた心はずうっと傷ついたままです。治らないのです。  だから、「いじめ」は絶対にしてはいけません。「人の心が傷つくこと、脳が傷つくこと」をしてはいけません。謝っても、謝っても、その人やその人を大切に思う家族の心は傷ついてしまうのです。今までに、いじめかもしれないことをしてしまっていたら、「謝る気持ちと、優しくする気持ち」を誰よりもたくさん」もちましょう。そして、「人を傷つけたり、いじめたりする、とがった恐ろしい矢」を持たず、自分の「広くて、温かくて丸い心」を大切に育てていきましょう。  「いじめ」は絶対にダメです。人の心が傷つくことをしてはいけないのです。


【添付ファイル】

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