【タイトル】

5月2日(月) 全校朝会(校長講話)「こどもの日」

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 ゴールデンウイーク真っ只中ですね。3つお休みがあって、今日、元気に登校してきてくれました。あしたからまた3日間のお休みで、そのあと1日学校に来たら、また2日間お休みです。お休みがたくさんあって嬉しいなと思う気持ちもあれば、学校がなくてさみしいな、という思いをもつ人もいるかもしれませんね。5月5日は「立夏(りっか)」といって、暦の上では夏の始まりです。さわやかないい時期です。外でたくさん運動するのにもいいですね。  さて、5月5日は「こどもの日」です。「こどもの日」は国民の祝日として法律で定められています。どう定められているかというと、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とのことです。  さて、ここで問題です。「こどもの日」と言えば「こいのぼり」ですね。では「鯉(コイ)のぼり」は、なぜ「メダカのぼり」でもなく、「ししゃものぼり」でもなく、「鮭(サケ)のぼり」でもないのでしょう。  それは「鯉(コイ)」」というお魚は、「強い流れの川でもたくましく泳いでいくことができる魚」と言われていて、「こどもにたくましく元気に育って欲しい」、という願いが込められているのですね。  では、なぜ、「こどもの日」には、「ヘルメット」でもなく、「麦わら」でもなく、「兜(かぶと)」を飾る習慣があるのでしょうか。これは、「悪いモノからこどもを守る」、という意味があるそうです。  こどもの日には「柏餅」を食べる習慣もあります。なぜ「桜餅」や「きなこ餅」ではなく「柏(かしわ)」の葉っぱに包まれた「柏餅(かしわもち)」を食べるのでしょうか。  柏の葉ってね、「子孫繁栄(しそんはんえい)」(こどもや孫が繁る栄える)っていうのだけれど縁起がいいのだそうです。多くの木の葉っぱは寒い冬に枯れて落ちるでしょう? 柏は落ちないのです。春に新しい新芽が出るまで、その前の年の葉っぱが寒い冬でも落ちないで、新しい芽が出始めるとようやく役目を終えて前の年の葉が落ちるのだそうです。次の代のこどもがしっかり育ち始めたのを見届けてから葉が落ちるので、命が代々引き継がれていく、という意味があるそうですよ。  では、今日の給食にも出ますが、なぜ、「こどもの日」に竹の皮に包まれた「ちまき」を食べる習慣があるのでしょうか。ちまきを包む竹の皮や笹の葉は、香りが強く、これも悪いモノ「邪気(じゃき)」と言ったりしますが、悪いモノを寄せ付けない、という意味があるそうです。  菖蒲の花を飾ったり、菖蒲の葉っぱを入れた菖蒲湯に入ったりする習慣があるのも、悪いモノ「不幸」や「病気」などから身を守る意味があるのですね。  世界では、ある年(2018年)、亡くなった15才未満のこどもは620万人にのぼり、そのうち530万人は5才未満でなくなっており、さらにその半数が生後1か月以内に亡くなっているそうです。また、その前の年に赤ちゃんを妊娠したお母さんが赤ちゃんを産む前や産むときに合併症などの病気で亡くなったお母さんは29万人いたそうです。日本では医療が進んでいて、水もきれいですし、栄養も心配ないので、そういうことはあまりないようですが、世界では大人になる前に死んでしまうこどもがたくさんいることも事実です。  さあ、皆さんの命、たくましく元気に育って欲しいと校長先生は願っています。心も身体も健康に育っていってほしいです。学校の目標に「からだをきたえ やりぬく子」というのがあります。進んで運動し、体を動かして、たくましく、元気に育ってください。           〔放送朝会〕     


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